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もう一つの看板物語

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「がんばろう!石巻」の看板前にある“種火“を囲むように、高さの違う三つの椅子。
作ったのは、木工職人の遠藤伸一さん。震災で3人のお子さんを失われました。

申し訳なさと悔しさで地面に崩れた冬。。。
看板を立てた黒澤健一さんから電話が入る。
「火を灯したい」
大震災で亡くなった人への追悼。
生き残った自分たちの “がんばろう”という思い。
その証として、被災地から集めた木片で、種火を灯したいと言う。
「その台座を伸さんに作ってほしくて」
心を込めて作った。
その2ヶ月後。再び、依頼された。
「台座の周りに、椅子を三つ置きたい。これ、伸さんじゃないと、駄目なんだ」
多くは語らない。
だが、同志の優しさが分かるからこそ、この地で頑張ろうと思える。
椅子を作り始めた。わが子をいたわるように。育むように。抱きしめるようにー。

看板を制作した黒澤さんには葛藤があった。
家族を亡くした人、家を流された人……
絶望の闇に沈む友に、「がんばろう」と言って、良かったのだろうかという思いだ。
 夏が来た。 悲しみに向き合う時間ができてから、自分を責める人が増えてきた。 
相談したい人がいた。遠藤さんだった。
「でも、『がんばろう』だよね。……頑張れない人もいるだろうけど、今は『がんばろう』でいいんだよ」
大震災から1年半 ー 遠藤さんは「やっぱり『がんばろう』だと思うんです。……これしかないんですよ」



がんばろう!石巻 黒澤さんブログ

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